ming

まずは mingを導入しなければならない．下記サイトからたどって現時点の最新版 ming-0.4.2.tar.gz　を拾ってきた．

http://www.sf.net/projects/ming

ソースコードなのでコンパイルしなければならない．
インストール先のＰＣ環境は次のようなものだ．

• Windows Vista SP2
• mingw32+msys
• Python 2.54
• cygwin

msys上のコンソールで以下をたたく

tar xvfz ming-0.4.2.tar.gz
cd ming-0.4.2
./configure –prefix=/usr/local –enable-python

しかしPythonのところでエラーが吐きだされ止まってしまう．
どうやらパスの付け方の違い（msys vs windows）が原因のようだ．
Pythonもmingwな環境でコンパイルしていればいいのだろうが，
Windows用の標準CPythonだから VCでコンパイルされているに違いない．
調査と思考錯誤の結果，以下のようにしてコンフィグを克服した．

./configure –enable-python –prefix=/usr/local PYTHON_VERSION=’2.5′ PYTHON_CPPFLAGS=’-Ic:\cygwin\usr\local\python25\include’ PYTHON_LDFLAGS=’-Lc:\cygwin\usr\local\python25\libs -Lc:\msys\1.0\local\lib -lpython25′ PYTHON_SITE_PKG=’c:\cygwin\usr\local\python25\lib\site-packages’ CFLAGS=’-I/c/msys/1.0/local/include’ CXXFLAGS=’-I/c/msys/1.0/local/include’ CPPFLAGS=’-I/c/msys/1.0/local/include’ LDFLAGS=’-L/c/msys/1.0/local/lib’

pythonのパスが「c:/cygwin/usr/local/python25」となっているが，
pythonはCygwinのセットアップで入れたものではなく Pythonのサイトから
msi形式でダウンロードできるインストーラでインストールしたものであることを補足しておく．
もちろん python25のインストールフォルダなど，それぞれの適切なフォルダ名に変更する必要がある．
コンフィグが通ったらmakeする．

make

しかし，ここでも躓くことになる．
py_ext フォルダの中身がうまくコンパイルできない．
ここで以下のようにする．
py_ext/setup.py を開き，以下の２か所を修正．
10行目

修正前： srcdir = “/c/tmp/ming-0.4.2/py_ext”

修正後： srcdir = “c:\\tmp\\ming-0.4.2\\py_ext”

30行目

修正前： library_dirs=[‘../src/.libs’,’/c/msys/1.0/local/lib/’],

修正後： library_dirs=[‘../src/.libs’,’c:\\msys\\1.0\local\\lib/’],

再度 make すれば，すべてのビルドは成功した．
最後にインストール

make install

ようやく ming+pythonをwindows上で試せるときが来た．

ming+python+OpenCVで遊ぶ

Websiteにアニメを埋め込むときに　当たり前に使われているFlashムービーを，自分でつくったことがなかったが，最近，「ming」というGPLなソフトを使えばPythonでインタラクティブなFlashを作れることを知った．顧客から効果的なプレゼンコンテンツを求められる今，PythonでFlashを作って提供するなんて面白いかもしれない．

python+ming+windowsのインストール編
ming+python+OpenCVで遊ぶ